会社設立の元NHKアナ松本和也さん 転機は福島での被災

公開日: 更新日:

「被災地では依然、死と隣り合わせの状況なのに、翌週は大分県でいつも通りに『のど自慢』を放送すると。業務ですから仕方ないのですが、今までのように明るく進行していける気がせず、本番を迎えるのがつらく思うようになりました」

 阪神淡路大震災で感じた、報道の仕事に向いていないという違和感。それが増幅されてフラッシュバックした。

「私情を挟むのはプロではないのでしょう。でも、僕にはそれが耐えられなくて。この仕事をするには、悪い意味でナイーブすぎたのだと思います。完全に心のバランスが崩れてしまい、その年の6月で『のど自慢』を降板。現場から離れることになりました」

 港区にあるNHK放送文化研究所に転属。5年後に退職の道を選んだ。

「まだ順調とは言い難いですが、高校時代の仲間や知人の紹介で仕事は増えつつあります。いつでも仕事は大歓迎。詳細は弊社HPをどうぞ」

 高校3年の長女、大学3年の長男と妻、実父の5人暮らしだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差