たばこマジックの第一人者 ブラック嶋田さんが語る“逆風”
火のついたたばこを口に入れたり出したり、はたまた、そのままティッシュで包んで食べてしまったり……。ご存じマジシャン、ブラック嶋田さん(76)の得意芸だ。だが、最近姿を見ない。どうしているのか?
■バラエティー番組にも煙たがられて……
「いやー、昨今はどこに行っても禁煙だからさ。たばこマジックは肩身が狭い狭い。おまけにバラエティー番組にも煙たがられちゃって、出る幕なんてないよ。とんとご無沙汰だなあ」
都内・日暮里のカフェ。ブラック嶋田さんはこう言うと苦笑いした。やや太めの体形は相変わらずだが、すこぶる元気そうだ。
「5、6年前、ある大学病院の呼吸器内科の教授から、『いくら商売とはいえ、あなたみたいに年がら年中、一度に大量のたばこを吸っているのは、専門医として看過できない。診察してあげますよ』って手紙が来たの。で、精密検査をしたら、その教授、目を丸くして『なぜだ。肺は真っ黒かと思ったらピンクじゃないか。検診や手術で40年、肺を診てるけど、こんなに奇麗な肺は久しぶりだ』って。簡単なことです。たばこは口の中でフカしてるだけで、煙は吸い込んでない。実は私、たばこはプライベートも含めて一切吸わないんですよ。アハハハ」