元SMAPサイトも “五輪エンブレム騒動”佐野研二郎氏は今
東京五輪のエンブレムデザインで“パクリ疑惑”が浮上し謝罪した「サノケン」こと佐野研二郎氏(45)。世論の袋叩きに遭ったその後の“消息”が聞こえなかったが、仕事は途切れていないという。
元SMAP3人の公式ファンサイト「新しい地図」のHPを手がけたり、アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」のテーマ曲を手がけたDAOKOのCDのデザインを担当。DAOKOの魅力を服飾専門誌の「装苑」でコメントしていたりと、エンブレム騒動はなかったかのように“オシャレ”ディレクターとして活躍。しかも、「エコバッグ」のデザインでパクリが続出、迷惑をかけたはずのサントリーの仕事も続投。宇多田ヒカルの天然水の広告なども手がけており、しぶとく生き残っている。
一説には、兄が経済産業省のキャリア官僚、妻は博報堂時代の元同僚、親戚が日本スポーツ振興センター(JSC)という“お家柄”のため、仕事に困らないという見方もあるが、芸能評論家の肥留間正明氏はこう言う。
「ずいぶん小さな仕事をされているという印象です。本来ならば、同じ多摩美卒の佐藤可士和さんのようにセブン―イレブンオリジナル商品全体のデザインを手がけるなど、もっと大きな仕事をしていたはず。これだけオファーがあるということは大衆的なデザインを制作するセンス、そつなくこなす感覚に秀でているのでしょうが、CDのジャケットデザインもHPのデザインも単発仕事。せいぜい数十万~100万円単位の案件ですから、“便利屋さん”的な要素が大きい。本来ならギャラも桁がいくつも違っていたはず。まだイバラの道が続いているという証しでしょう」
汚名はいまだそそがれず……。