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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

渡辺正行が「東京芸人のリーダー」であり続けられる理由

公開日: 更新日:

「グワーッとウケる瞬間の後ろにいるんですけど、ワーッとウケるから鳥肌が立つんですよ」(テレビ東京「チマタの噺」3月13日放送)

 ◇  ◇  ◇

 コント赤信号の「リーダー」こと渡辺正行(62)は、30年にわたり「ラ・ママ新人コント大会」を主宰している。ウッチャンナンチャン、爆笑問題バナナマンオードリーら、そうそうたる芸人たちを輩出した渋谷のライブハウス「ラ・ママ」で毎月開催している。そんなお笑いライブで爆笑問題がネタを披露したときのことを回想した言葉を今週は取り上げたい。渡辺は「こんなにウケるんだ」と驚いたという。

 そもそも「ラ・ママ新人コント大会」は1986年、渡辺が30歳になったばかりの時に始まった。周りにいた若手から「コントを教えてくれ」と言われたことがきっかけだった。だが、渡辺自身もまだ若手といっていい年齢。自分が教えられるような人間じゃないから、場をつくってあげようと思って立ち上げたものだった。

 当時、東京で若手芸人が出られるようなライブはなかった。そんな時代に事務所の垣根を越えたライブを立ち上げたのだ。事務所のしがらみがないからこそ、事務所独立騒動などで“干されて”いた爆笑問題も毎月のように出演していた。

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