映画「OVER DRIVE」羽住監督 ラリーを描くのに講じた秘策

公開日: 更新日:

 なんでも一流を目指すのは作り手の独り善がりにならないか――。そんな迷いを払拭させたのは、映画「トップガン」の成功だ。

「戦闘機マニアに向けた作品ではなく、トム・クルーズ目当てやラブストーリーを楽しみたい観客も足を運んだ作品。もちろん、戦闘シーンは迫力も臨場感もある。僕らが描くモータースポーツも華やかで、スクリーンサイズで見るに十分値します。自動車メーカーがモータースポーツに参入する目的のひとつは市販車へのフィードバック。莫大なマンパワーと時間と資金を投じてトップを目指すのも、良質のクルマをつくるためです。そんな『モノづくり』や『挑戦』の世界観は日本人の琴線に触れるのではないか。そう思ったら吹っ切れました」

 これまで「海猿」や「MOZU」シリーズ、「おっぱいバレー」など数々のヒット作を生み出してきた。「喜びや悔しさが爆発している瞬間が好き」と少年のような笑顔を見せる。音楽を手がけた佐藤直紀氏との打ち合わせでは、「『ここはキンタマ系で』『そこはハミチンで』『こっちは座り小便ジョビジョバで』なんて単語が飛び交う。男がグッと熱くなる感じを表現したいってことなんですが、バカですよね(苦笑い)」。

 “エンタメバカ”の真骨頂は劇場で味わえる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  3. 3

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  4. 4

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  5. 5

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  1. 6

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  2. 7

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  3. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  4. 9

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  5. 10

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭