レイザーラモンRG出渕誠さん<5>やっと会社員生活を語れる
自身を「不器用なタイプ」と語るRGさん。大学卒業後、芸人の夢を持ちながら就職を選んだのも親を喜ばせたいからで、内定先の大阪トヨタ自動車にも気を使っていたと振り返る。
「八方美人な性格は、小学校4年生の時の急な転校が原因。とにかく周囲に馴染もうと思って“培った”ものです。自分がやったことでみんなに喜んでもらいたい。お笑いはやる運命だったのかなと思います」
芸歴21年のキャリアを持つが、浮き沈みは激しく苦労人だ。
2009年、参加していたプロレス団体「ハッスル」が資金難で興行中止後、大きな転機を迎えた。
「当時の吉本の給与は7万円くらいでしたが、今さらバイトもできないと思って、むちゃくちゃ若手のイベントやオーディションに出て、そのうちに“あるあるネタ”ができたのです。僕は、ケンドーコバヤシさんに憧れてお笑いを目指してましたけど、仕事がない中でコバヤシさんがいつもラジオに呼んでくれて『あるある歌え』ってむちゃぶりしてくれた。それがブレークにつながりました。“あるある”関係の仕事量は、過去の10年分と匹敵しますね」