レイザーラモンRG出渕誠さん<5>やっと会社員生活を語れる
ツイッターのフォロワーを招き、カラオケボックスでイベントを開いたこともある。
漫才に本腰を入れたのは2013年。当時のマネジャーと後輩の構成作家から「なんでコンビでネタしないんですか? 面白かったのに」と問われたからだという。
「『THE MANZAI』は芸歴が関係なかったので、これに挑戦してみたいと思いました。今宮子供えびすマンザイ新人コンクールで大賞を取った時に考えた漫才で食べていくという使命を思い出しました。3年目に決勝まで行けるようになって、相方とは『一生できることができたね』と話しています。ツイッターで呼びかけたイベントも、最初はお客さんは4人でした。学生プロレス、会社員、アルバイト……。芸人とは違う世界の経験があったから、挨拶とか、人との付き合いとか、反省も含めて社会の常識を学べてよかったと思います」
漫才に取り組むようになってからはスーツを着る機会が増えた。おかげで、サラリーマン生活を振り返ることもある。
「会社を逃げるように辞めたので、当時の知り合いとの関係はほぼ途切れてしまいました。今はやっと話せるようになりましたね。ちょっと前までは、過去を言えるような活躍ができていなかったので」 =おわり