「ハコイリ♥ムスメ」にアイドルに夢中だった夏を思い出す

公開日: 更新日:

 もし「おニャン子クラブ」に出会わなかったら、いまごろどんな音楽を聴き、どんな休日を送っていただろうか。筆者はときどき、そう想像する。

「ハコイリ♥ムスメ(略称・ハコムス)」は、80~90年代のアイドルグループの名曲を歌い継ぐことをコンセプトにした8人組。一色紗英や相武紗季と同じ大手芸能事務所・ボックスコーポレーションに所属している。この日は、おニャン子の名曲だけを歌う「Respect forおニャン子クラブ」公演の3回目。ライブは、おニャン子のファーストアルバム「KICK OFF」の最初の曲「いじわるねDarlin’」から始まった。

 誰もが知っている曲ではなく、こうしたちょっと通好みの曲を歌うのが、「ハコムス」のいいところ。彼女たちのライブはコールが禁止で、手拍子をしながら静かに聴く。あの大騒ぎのおニャン子クラブの現場を見ていた者としては、「恋はくえすちょん」や「お先に失礼」を静かに聴くのはちょっと違和感(笑い)。ちなみに歌は本家よりうまい。それまでの歌謡界の秩序を壊すのが魅力だったおニャン子と、歌を大切にするハコムス。どちらが良いではなく、ここはタイプの違いというべきだろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動