山田孝之×菅田将暉「dele」は「トリック」を超えられるか
7月スタートの“夏ドラマ”もあらかた評価が固まりつつあるが、初回が7月27日と最も遅く始まった「dele(ディーリー)」(テレビ朝日=金曜夜11時15分)。山田孝之(34)と菅田将暉(25)W主演の深夜ドラマが、「今期最高かも」と業界内外で高い評価を受けている。
「発表時点から、既にネット上では期待の声が大きかった作品です。初回視聴率5・5%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)は、この枠では前クールの『家政夫のミタゾノ』(7・2%)や、昨年4月クールの『女囚セブン』(7・5%)と比べると物足りない印象です。が、数字はこれから上がっていくと思いますよ」(テレビ誌ライター)
「dele」とは「削除」を意味する校正用語。ドラマは、パソコンやスマホ、タブレットなどの“デジタルデバイス”の中にある、自分の死後に公開されたくないデータを、依頼により「削除」する仕事人の話だ。近年話題になっている「デジタル遺品」をテーマにした山田と菅田の“バディー”もの。テレビコラムニストの亀井徳明氏がこう言う。
「原案・原作がベストセラー作家の本多孝好、プロジェクトの中心になっているのが『SP』や『BORDER』を手掛けた金城一紀、スタッフや出演者もネット民を“ソソる”顔触れです。車いすのクールなプログラマーを演じる山田と、チャラくてお人好しの自由人を演じる菅田のバディーも、本多による“アテ書き”とあって、実に魅力的ですね」