巻き返し至難? 有村架純にみるヒットドラマ後のジレンマ
1年の締めくくりを飾るドラマ秋の陣が始まった。秋の夜長のドラマ観賞。放送前から視聴者の関心も高かったが、今年もテレ朝は粒ぞろいの布陣。「女医から弁護士に代わっただけ」と放送前から揶揄された米倉涼子の「リーガルV」も蓋を開けてみれば、人気は健在だった。さらに安定した人気の水谷豊の「相棒」、沢口靖子の「科捜研の女」と続く。
強力なシリーズ物に追いやられるように深夜枠となった嵐の相葉雅紀主演の「僕とシッポと神楽坂」も時間帯を考えれば6%台は大健闘。低迷していたフジの“月9”も織田裕二・鈴木保奈美の「東京ラブストーリー」コンビを復活させた「SUITS」がヒット。復活の兆しが見えてきた。さらに話題のTBS日曜ドラマ「下町ロケット」も好発進。
各局ともエース級ドラマの激突で高視聴率争いが注目されるなか、低視聴率で話題を独占しているのが、有村架純主演のTBSドラマ「中学聖日記」。
放送前は番宣でバラエティーにも出演。ヒット祈願までしていたが、初回視聴率はなんと6・0%。昨年4月期の朝ドラ「ひよっこ」で大きく飛躍。「国民的女優」とまで呼ばれた有村だったのに、驚きの数字だった。