「馬鹿よ貴方は」平井“ファラオ”光 バイトで凹む日々語る
個性的な芸風で売り出し中の漫才師「馬鹿よ貴方は」の長髪、ヒゲ面に無表情の平井“ファラオ″光さん(34)は一昨年までバイト生活で、見た目そのままの仕事ベタだが、イメージと違って、母親思いで……。
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神奈川出身ですが、実家が周りの子供たちに比べたら貧乏だったのかなと。親父があんまりちゃんと仕事してなかったから。
ヘビースモーカーで入院を繰り返してることもあって、仕事してもすぐ辞めて、何カ月も家にいるみたいな感じ。親父の収入が不定期な時期が結構、あったんです。
ずっと実家暮らしだったけど、10年くらい前に親が離婚。やはり収入がよくなかったのが原因のひとつではありますね。その頃に姉貴は結婚して独立したので、僕は20代後半で母親と東京の狛江市で2人暮らし。それからは2人とも働いて生計を立ててます。僕は芸人の養成所に通いながらバイトの日々でした。
でも、接客には根本的に向いてないとわかってたし、コンピューターに弱いのでITも無理、事務もダメ。だから、頭使わない単純な仕事の引っ越し屋ならいいかなと勤めたら、もともと体力がないんで上の人から「このくらいでヘバってんじゃねえ!」「テキパキ動け」とガミガミ怒られました。「自分に向いてるバイトはこの世にひとつもないのか」と思いましたね。