辛口批評家も大絶賛「ボヘミアン・ラプソディ」を見逃すな

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 伝説のバンド、クイーン人気に再び火が付いた――。91年、エイズに伴う気管支肺炎によりわずか45歳で亡くなったボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」が日本公開され、圧倒的な口コミ評価の高さで興収ランキングで1位を獲得したのだ。普段は“辛口”で鳴らす映画批評家の前田有一氏だが、今作については手放しでこう絶賛する。

「長編の構成力に定評あるブライアン・シンガー監督が製作終盤で降板するなどトラブル続きだったため、批評家筋の期待は薄かったのですが、ふたを開ければ大傑作。フレディの歌声の再現は完璧だし、ゲイであることを悩み孤独だった彼が、傷つきやがて再生する人間ドラマとしても凄まじい感動がある。近年の音楽映画では出色の完成度です」

 舞台は70年代の英国。過剰歯による容姿やアフリカ出身の生い立ちにコンプレックスを抱いていた若者ファルーク(ラミ・マレック)は、フレディ・マーキュリーと名を変え、才能ある仲間と“クイーン”を結成。やがて独創的な音楽性によりスターダムにのし上がる。


 映画はスポーツ観戦時の定番曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や最大のヒット曲「ボヘミアン・ラプソディ」など、名曲の知られざる誕生秘話をはさみつつ、フレディの人間性と、周囲の人々へ注いだ愛情に焦点をあてる。ギターのブライアン・メイとドラムのロジャー・テイラー、2人の現メンバーが脚本づくりからキャスティング、俳優たちの役づくりに至るまで全面協力した、クイーン映画の決定版だ。

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