原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙
韓国の7人組男性アーティストBTS(防弾少年団)が9日の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)の生出演が前日に見送られたことに続き、年末の音楽特番の出演など全てが白紙になって大騒ぎだ。
きっかけは、メンバーのジミン(23)が昨年3月に着用していた、原爆のキノコ雲が描かれたTシャツ。日本の植民地からの“独立記念日”を祝う反日要素の高いデザインだった。それが10月中旬、「徴用工問題」のあおりを受け、日韓の国際問題に発展してしまった。
おまけに11日、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が公式サイトを更新し、BTSが過去にナチス親衛隊の記章をあつらった帽子をかぶり、コンサートでナチスを想起させる旗を掲げるパフォーマンスをしたことを強く非難。メンバーだけでなく事務所にも謝罪を求めている。ユダヤ系団体の逆鱗にも触れてしまった。
BTSは13年にデビューし、17年にはワールドツアーを開催。北米・南米・アジアなど約40万人を動員し、今年5月「ビルボード200」で韓国人アーティスト初の1位を獲得、ビルボード・ミュージック・アワードの「トップソーシャルアーティスト賞」を受賞するなど、韓国大手事務所所属のBIGBANGや東方神起でもなし得なかった快挙を達成した超人気グループ。13日から日本4大ドームツアーが開催予定だ。