落語家・桂米團治さん 米朝は稽古が終わると飲ませ上手に
人間国宝・3代目桂米朝の長男に生まれ、19歳で父親に弟子入り、2008年に父親の師匠の名跡「米團治」を襲名し、上方落語を盛り上げている。昨年から父が設立した「米朝事務所」の社長としても奮闘する。そんな米團治さん(60)も米朝に似て酒が大好きだ。
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「らくだ」「替り目」「親子酒」「試し酒」「一人酒盛」……。まあ~酒の噺って多いです。噺家と酒は切っても切れません。僕も。欲しい時に欲しいだけ飲みます(笑い)。体の指令に敏感に応じて飲むんです。それで週に1日ぐらいは飲まない日があります。飲むのはその日の気分や料理で日本酒、ワイン、紹興酒……。醸造酒が好きですね。ワインはフランスのブルゴーニュ地方のが、造られた年代や畑によって違いがあって面白い。
銘柄はモンラッシェ、ムルソー……。日本酒もその土地の風土で醸された味わいがあって、旅先でいただくと高座に反映されますね。おいしい日本酒に合えたらうれしい。好きな銘柄を挙げたら際限がありません。和歌山の黒牛、滋賀の喜楽長、福井の黒龍、佐賀の東一、富山の羽根屋……。キリッとした辛口がいい。