R-1優勝の霜降り明星・粗品 “フリップネタ”を貫けた発想力
“ひとり芸日本一”を決める「R―1ぐらんぷり2019」の決勝戦が10日に行われ、お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品(26)が優勝した。エントリー数は2542人。粗品は昨年、コンビで「M―1グランプリ」を獲得しており、史上初の2冠達成となった。
粗品はフリップに描かれた絵や文字のボケに変幻自在にツッコむスタイルで、ファイナルステージまで同じスタイルを通した。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう語る。
「彼は高校生の時からお笑いを志し、もともとピンで活動していたんです。19歳の時には、若手の登竜門である『オールザッツ漫才』の“FootCutバトル”でもフリップネタで優勝しています。フリップを使うネタは、ピン芸としてはオーソドックスな形式ですが、実は非常に難しい。料理で言ったら“盛るだけ”とか“シンプルに塩味だけ”というか、単純だからこそ腕が試される世界。ありがちなようでいて、あれで優勝するのは相当難しいことだと思います。その点、粗品さんは、発想力やセンスがズバぬけている。またツッコミの間や言い方の技術も磨き抜かれていて、きっちりと笑いを生み出すことができるんです」