なんでんかんでん店主の川原ひろしさんは味を追求し再挑戦
1990年代ラーメンブームの火付け役、博多豚骨ラーメン店「なんでんかんでん」。都内初の本格派としてグルメ番組やバラエティー番組で注目を浴び、オーナーの川原ひろしさん(55)は日本テレビ系の「マネーの虎」のレギュラーで話題になった。さて、今どうしてる?
◇ ◇ ◇
「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
JR高円寺駅南口から徒歩1分。高円寺パル商店街入り口にある「なんでんかんでん高円寺店」へ行くと、川原さんに迎えられた。
「ここは去年の9月3日に、博多風ラーメン居酒屋をリニューアルして開店しました。オープン景気が一段落したところなので、これからが本当の勝負ですね」
元祖「なんでんかんでん」が閉店したのは2012年11月。その後は山口、三重、神奈川などにフランチャイズ店を出店したり、ラーメンイベントに参加したりしていた。
「でも、各店で味にバラつきが出るので4年前、全て閉店。味の統一と、スープを作る際に発生する豚骨ならではのキツいにおい問題の解決のため、スープはセントラルキッチンで作るようにして再挑戦! ってワケです」
店は半地下と中2階の2フロア。それぞれ20席ほどで、中2階は要予約の宴会席やライブスペースだ。肝心のラーメンは、元祖の味を踏襲。「コッテリした博多の味」だと強調する。
「2年前、あるバラエティー番組に出演した際、ストーリーを面白くしたいからとの理由で『スープがなくなった時は4倍に薄めて提供』と台本に書かれてましてね。バラエティーだからやむなく受け入れましたけど、そんないい加減なラーメンは出してません。そこ、ちゃんと書いといて。アハハハ」