“新 加勢大周”でデビュー 坂本一生さんが見つけた天職とは
今から26年前、人気俳優にちなんで“新加勢大周”なる芸名でデビューし、世間の注目を浴びた坂本一生さん(47)。その後、すぐに現在の芸名に変え、鍛えた肉体を生かしてバラエティー番組で活躍していた。最近、名前をあまり聞かないが、坂本さん、今どうしているのか。
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坂本さんに会ったのは、京成線・八千代台駅西口から徒歩1分のビル2階にある“SISパーソナルトレーニングジム”。ビルの外に坂本さんの顔写真入りの大きな看板がドーンと掲げられ、いや、目立つこと。
「一昨年の12月にオープンしました。最初は東京の感覚で料金設定してしまい、厳しかったんですけど、今は何とか会員30人ぐらいになりました。欲をかいてもしょうがないから、地道にやっていますよ」
まずはこう言った坂本さん。体が一回りも二回りも大きくなっているじゃないか。身長は179・5センチで変わらないが、体重はデビュー当時より20キロ以上増えて90キロ、胸囲117センチ、腕回りは45センチあるそうだ。
「体づくりは高校卒業後、オーストラリアに留学した時から続けてきました。学校の隣がジムだったんで。体を鍛えるのが趣味になり、長年、自分の体で経験を重ねてきたので、若くて中途半端な知識しかないインストラクターには難しい指導ができますよ。お客さんの体が着実に変わるのを見るのは面白くて、やり甲斐があります。これまで芸能活動の傍ら、中古車販売、ホスト、探偵、便利屋……いろいろやってきましたけど、何でもっと早く、趣味が生かせるこの仕事に気付かなかったのか、と思いますね」
料金は入会金1万円、週1回30分コースなら1カ月1万4800円だ。坂本さん見たさに、女性がワンサカやってきそうだ。
「40~50代のお姉さま方が友達連れでやってきて『あ、ホンモノだ!』と囲まれたことがあります。女性だけじゃなく、ゲイとおぼしき男性、宗教団体の方とか、いろんな方が来ますね。鍵穴にセメダインを注入されるイタズラをされたこともあります。でも、へこたれてはいられません。朝6時半から2時間ぐらい、駅前でビラを配ったり、“3月末まで体験500円”なんてプランを作ってお客さんを増やす努力をしています」
35・4坪の広々としたジムは知人から格安で借りているが、デッドリフトやインボディなどの器具を300万円超かけて揃えたとか。そりゃ、頑張らねばなるまい。
しかし、なぜこの場所?
「地元なんです。実家はここから車で7、8分。3年前にオヤジが亡くなり、75歳の母親を一人にしておくのは心配だから戻ってきました。ボクは実家近くの家賃7万円の2LDKマンションでオスネコ2匹と暮らしていて、母親と同居はしていませんけどね」
バツ2。1男1女は元夫人が育てている。
「子供には『会わないで』と言われているので、会えていません。そりゃ、気になります。特に娘に悪い虫がついていないか……。再々婚? したいけど、まだいいや(笑い)。料理も自分でしてますよ。ギョーザとかミートソースとか手作りして小分けにして冷凍して……プロテイン入りのパンケーキも作ったりしますよ」
意外にマメなんだなあ。