追悼・降旗康男監督 6年前に語っていた「高倉健のこと」

公開日: 更新日:

 高倉健主演作の「駅 STATION」「居酒屋兆治」「鉄道員」などで知られる降旗康男監督が先月20日に亡くなった(享年84)が、6年前、降旗監督は水谷豊伊藤蘭の夫婦共演作「少年H」の公開を前に「カチンコの音が聴こえる」のタイトルで日刊ゲンダイ連載し、高倉健との交友から生い立ちまでを語ってくれた。

 印象に残ったのは監督と健さんの付き合いが分かる何げないエピソードだ。

 自宅が近所、酒飲みの降旗監督と酒を飲まない健さん。そのまま引用すると――。
<(プライベートでも)ボクから声をかけるようなことはないですね。だけど、健さんは時々「誰々から日本酒を送ってきたからこれ飲んで」とか言って通りがけに家に置いてってくれる。健さん、毎日、理髪店に行くんですよ。その途中にボクの家があるもんだから「これからお酒持って行くから」って電話してきて寄ってくれます。

 去年の大みそかに、ボクひとりで家にいたんですよ。勝手口から声が聞こえたので、宅配便かと思って出ていったら、健さんがいた。お酒を持ってきてくれて、「いろいろ代理で賞を受けてくれてお疲れさまです」って。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小室佳代さんは眞子さんを「配偶者」と呼び、秋篠宮さまは圭さんを「夫の方」と呼ばれ…自伝本が深めたミゾ

  2. 2

    松坂桃李「御上先生」は連ドラの“勝ちパターン”を外してしまった? 1ケタ陥落で疑われる《失速と中だるみ》

  3. 3

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 4

    “選挙のプロ”立花孝志まさかの凡ミス赤っ恥…第一声「神戸→船橋」急きょ変更のお粗末

  5. 5

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  1. 6

    小室圭さん母・佳代さん まさかの「自伝本」出版に宮内庁が困惑…“魂の訴え”で秋篠宮家にまた逆風か

  2. 7

    三田寛子はアイドルから“梨園の妻の鑑”に華麗なる転身も…夫の不倫癖で扇千景さんの境地になれない

  3. 8

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 異例の「マイナー相手に実戦登板」で見えた首脳陣の痛恨トラウマ

  5. 10

    なぜオリ山岡泰輔だけが名前を晒されたのか…SNSでは「不公平」「一律公表すべき」の声