圧力と忖度が公に…TV局を牛耳るジャニーズのアメとムチ
「それは、そちらがお決めになることですから」とは、あるジャニーズ幹部の常套句。ドラマなどのキャスティングをめぐり、テレビの編成担当やプロデューサーと打ち合わせる際などに、よく使われてきた。
元SMAPの香取慎吾(42)、草彅剛(45)、稲垣吾郎(45)を出演させないよう、ジャニーズ事務所がテレビ各局に圧力をかけた疑いで、公取委が同事務所に対して注意を出した問題は、この延長線上にある。
ある局のプロデューサーが言う。
「常套句は、あくまで最終決定権は番組を制作する局側にありますよ、強要はしていませんよね、という予防線なのです。もちろん分かっているよな、と言外に圧力はかける。『よろしくね』『持ちつ持たれつで』と目配せし、ジャニーズとしての意向に沿わせていくんです。飯島さんがSMAPのチーフマネジャーだったころ、フジテレビにやっていたような露骨な“ねじ込み”などはやっていませんけど、根本は変わらない。意向に沿わなければ『それならばウチのタレントが出ることは無理』とし、その局に出演している売れっ子タレントをすべて引き揚げるという無言の脅しをかけたりする。圧力について、ジャニーズはあくまで『ウチはそんなことしていない』と強弁していますけど」