ラグビーW杯で日テレが高笑い 格安放映権で“濡れ手で粟”

公開日: 更新日:

「視聴率が判明した瞬間、日本代表チームのジャージーを着た福田博之取締役執行役員(編成局・情報・制作局・スポーツ局担当)は小さな体をピョンピョンとジャンプさせ、満面の笑みで編成部員らと肩をたたき合って喜んでいた。小杉善信社長もかけつけ皆の健闘を称えあったんです。正直、サモア戦がここまでの数字を取るとは誰も想像はしていなかったからです」(編成局幹部)

 日本テレビが大ばくちに勝利した瞬間だった。注目のラグビーワールドカップ(W杯)日本×サモア戦の世帯平均視聴率が32・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ=以下同)を記録したのだ。

「W杯開幕戦となった対ロシア戦は18・3%。同じ時間帯で視聴率は約1・5倍に跳ね上がったことになる。NHKが中継した第2戦のアイルランド戦は前半視聴率15・3%、後半が22・5%。平均は約19%。こうした分析からまさかサモア戦が30%超えになるとは誰も予想していなかったんです」(宣伝部幹部)

 思い起こせば1年前……。合計19試合の中継を決定した日本テレビに対し「気持ちは分かる。ラグビーの精神も痛いほど理解できる。だが勝算はあるのか? NHKと違って民放局は視聴率あってこそ」と他局幹部らは同情を禁じ得なかった。実際、ラグビー戦はコアなファンは存在するが、視聴率となると別次元の話になってしまうという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動