著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

選挙に勝ったことを喜びたいなら自分のカネで喜びやがれ

公開日: 更新日:

 おいこら、内閣府よ!税金を食いものにしてとはこのことだ。何が「桜を見る会」はもうやめた、だ。自分たちの支援者だけ何千人も優遇して集めて、糾弾されたらもうやめか。ひどい話だ。いや、しっかり選挙法違反だろうが。なのに、マスコミも誰も騒ぎだけで幕を引くのか。官房のヤツらめ、何がお茶菓子を振る舞っただけだ。ふざけやがって。地元山口県の下関の市長(元・安倍首相秘書)ものうのうと答えていた。

「何十年も応援した人がトップを取って、招待状がきて良かったなって。いいじゃないですか」だと。何がトップを取って、焼き鳥がちょろっとで酒は飲み放題じゃないですよだ、バカモンが。オレらの税金だぞ。「この国は民主主義です、選挙に勝ってきて総理が主催して多くの方に喜んでもらうって悪いんですか」だと。国民をなめている。喜びたいなら自分のカネで喜びやがれ。桜を見たおまえらサクラ客たちで、5500万円か、その飲み食い代と警備費を、国に全部返してからモノを言え。当の首相も国民にロクな言い訳もしないし、謝りもしないうち、やれ、エリカの逮捕だローマ教皇訪日で的がボヤケてしまった。衆愚政治もいいとこだ。ほんとにいい加減な政府だ。この後、ケツの穴の周りに糞(くそ)をつけたまま師走に入るのか。正月が明けたらハイそれまでか。おい、野党たち、情けないぞ。誰か出てこい。彗星のごとく誰かカッコいい政治家が現れないものか。で、「核兵器は所有するだけで倫理に違反」というバチカンの教皇と、核禁止条約に署名もしないでアメリカの手前、トボケているうちの首相は何を話したんだろう。ちぐはぐな片側通行の会話に終わっただけだろ。首相は「私たちはこれからも核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を促す努力において決して倦(う)むことはない」って、どの国と国の橋渡しだか、何を言っているのか回りくどい日本語でごまかしただけだ。教皇も呆れてたんじゃないかな。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…