沢尻エリカの代役 NHK大河“初挑戦”川口春奈「撮影秘話」
■本木雅弘は「頭の中が真っ白」
そうはいっても、沢尻の降板で大きく負担が増えた役者もいる。大幅な撮り直しを余儀なくされているのは、ドラマで父親役を演じる本木だ。沢尻の降板の知らせを受けたときは「頭の中が真っ白になりました」と親しいスタッフに漏らしている。降板前、沢尻は本木との絡みについてインタビューで「本木さんの目力が凄いんです。本当に頭が混乱して気絶しそうになりました」と語った。それが立場が変わり、今は本木が卒倒しそうな状況に追い込まれている。
「沢尻の降板が決まって、NHKスタッフが最も慌てたのが本木さんのスケジュール問題でした。運良く本木さんにギリギリの時間的な余裕があったことと、ご本人が事件を寛容に受け止めてくれたことで、現場には安堵の空気が流れたと聞いています」(前出のテレビ関係者)
沢尻と絡んだシーンについても、本木単独のカットについては、その部分をなるべく切り取って使っていく方向のようだ。
クランクイン直後から撮影を見ている関係者によれば、「当初沢尻さんが演じていたシーンに比べて、川口さんの登場は明らかに減っています。脚本も大幅に手直しされ、帰蝶のドラマにおける立ち位置はかなり軽くなったように感じられます。沢尻さんの降板によってドラマそのもののカラーも変化してしまいました」という。