職場仲間である辛坊治郎のパワハラ疑惑について言いたい
もちろん、意見がぶつかるときもあった。いわゆる“公人”の定義で、僕はニュースキャスターやコメンテーターなど、多くの人に対して影響を与える側は「公人として扱うべき」と言った。そしたら彼は「芸人だってニュースや事件に意見を言うのだから、公人の意味が曖昧になってしまう。税金で食っている政治家、一部の上級官僚、大企業の経営者など、ハッキリした人に限定すべき」という意見だった。結局、歩み寄ることはなかったが、その後、一緒にトイレに行った。
甚だビローな話で恐縮だが、いわゆる“連れション”という状態で、僕が「寄る年波には勝てない。最近は『出が悪いしキレも悪い』」と言うと、爆笑して「同じだよ。前立腺が弱りまくりだ」と笑い続けていた。
僕が何を言いたいかというと、仕事や自分たちが主張しなければならないこと、やるべきことには熱い人で、言い争いがあってもおかしくない。「(辛坊氏は中国によるウイグル族弾圧を批判しており)それじゃダメだ。こうすべきだ。なぜなら……」とまくしたてることは、いつでもあり得ると思う。だからといって意見が合わないからといって「飛ばす」などと脅すわけがないと思う。真剣に考え、熱く語るけど、それを人と人との関係とは、まったく別とわかっていると思う。
現在の番組で彼がキャスターを始めて、まだ1年も経っていない。彼の熱き勢いにビックリする人もいるかもしれない。だが、本当の彼を知れば、笑い飛ばせる話なのではなかろうか。