東ちづるさん 仏絵本のカロリーヌに憧れて自由な冒険心を

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 私自身、良い子にならなければならない、周りに迷惑を掛けちゃいけないと言われ、刷り込まれて育ちました。

 でも、生産性が最優先の社会なんて違うし、嫌ですよね。そもそもの話、私たちが生まれたのは生産するためじゃない。私たちをより生きやすくするために、皆でつくっていくべき社会が、いつの間にか私たちの上にきて、圧力をかけている。これって逆ですよね。

 東日本大震災を機に一念発起し、「Get in touch」という一般社団法人を立ち上げたのは、誰もが、あるがままでいられる「まぜこぜの社会」が本当だろうって。映画や舞台、アート、音楽で活動しています。ここでたくさんの仲間ができ、ひとりでは決してできないことに挑戦し、できてしまう喜びといったらありません。

 社会、とりわけ日本は格差が広がり、不寛容で狭量で排他的で、何か発言したり行動すると、SNSにはネガティブな声も寄せられます。実はそれらはごく少ない数で薄く、あの手この手で大きくしているだけということを経験で知りました。それよりも、賛同の声が圧倒的に多く、それが着実に濃くなっている。行政からも今年、多様性社会にしようという活動で、お声掛けいただいているし、ますますやり甲斐を感じ、盛り上がっています。

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