東ちづるさん 仏絵本のカロリーヌに憧れて自由な冒険心を
声なきSOS。それが骨髄バンクの啓発ポスター制作につながります。ボランティアの始まりでした。
「選挙に出たいんですか?」「好感度を上げたいのね」「売名?」
芸能との二足のわらじには、いろいろ言われましたけど、続けたのはほかでもない、私自身が癒やされたから。戦争で傷ついた子どもたちのいる「ドイツ国際平和村」に行った帰りの飛行機では、ドラマの台本を開いても、いつものように頭を切り替えられない。「私たちのことを、忘れないでね」と言った子どもたちの顔、声が離れないんです。子どもたちのこと、平和村のことを伝えるのは自分しかいない。私は私を活用する。受け身の人生が自発的に変わった、変えられてしまった瞬間でした。
■生きづらい社会だからこそ自分の活動にやり甲斐が
そうして、さまざまな活動のなかで見えてきたのが生きづらさの正体、構造です。今は誰もが社会に役立つようにならなきゃいけないと思っている。現政権も1億総活躍などとハッパをかけていますが、そういう社会ですよね。