レジに並ぶ列に“社会的距離”ができたのはテレビのおかげ?
緊急事態宣言が全国に拡大。新型コロナ禍で自宅にこもる時間が増える中、テレビを見る時間が増えたという人は多い。
「テレワークや休校などで、『HUT』という総世帯視聴率を示す数値は確かに上がりました。それを押し上げているのが報道・情報番組です」(広告代理店関係者)
報道系以外の番組が制作休止になったり、再放送をはじめ、過去に収録されたものを再編集して放送枠を埋めざるを得ない現状で、報道機関でもあるテレビは“使命”として、連日コロナ関連の最新情報を伝えている。
その報道内容以上に“緊急事態”を感じさせるのは、生放送番組の画面だ。スタジオ出演者の数を極端に減らし、人気レギュラーを別スタジオ、もしくは自宅からの「モニター出演」というのが主流になっている。
「志村けんさんの死去はもちろん、さらに『報道ステーション』(テレビ朝日)のメインキャスター富川悠太アナの新型コロナ感染も、テレビ業界や社会全体の緊張感を一気に加速させたように思いますね」(前出の広告代理店関係者)