政権おちょくった政治コントが全国放送なんて未曾有なこと

公開日: 更新日:

 ザ・ニュースペーパーの公演は私もよく見にいったが、いつも大入りだった。客席でよく見かけたのが永六輔である。

「永さんがラジオ番組で絶賛したことで、当時の人気キャスター、筑紫哲也さん(写真)が見にきて、自分のニュース番組に出してくれた。政権をおちょくった政治コントが全国放送で流れるなんて、それこそ未曽有(“みぞゆう”)なことですよ(笑い)。おかげで売れてきて、地方公演で全国を回りました。ただ、10人の大所帯なんで1人分のギャラが低い。そのうち3、4人ずつ分けてばら売りするようになり、僕は1人コントをやるようになった。そうすると、1人のほうが稼げると思えたんですね。コントのネタに関して他のメンバーと意見の相違もあって、一念発起で独立を決意しました」

 1998年、ヒロはザ・ニュースペーパーから独立する。

「誰かが引き留めるだろうと思ったら、誰も止めないんです(笑い)。1人になれば10人の時よりも稼げると思ったのは大きな勘違い。売れてないから1人でも安い。思い知ったけど、時すでに遅しです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  2. 2

    柔道ウルフ・アロン「誤審」「不可解判定」「AI審判」「やらせ疑惑」をとことん語る

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  1. 6

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  2. 7

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    柔道ウルフ・アロンが“弟分”斉藤立を語る「仏リネール選手はタツルに持たれることを恐れていた」

  5. 10

    石川佳純の争奪戦からフジテレビが脱落情報!五輪キャスター起用でアドバンテージあるはずが…