著者のコラム一覧
ドロンズ石本タレント

本名・石本武士(いしもと・たけし)。1973年、広島生まれ。96年に相方の大島直也とドロンズを結成。現在は食レポに俳優とマルチに活躍中。2007年に自身がオーナーの「馬肉屋たけし」(東京・恵比寿)を開店。

電波少年ヒッチハイクより売り上げ9割減の今の方がキツイ

公開日: 更新日:

売り上げ90%ダウン

 夕方6時から深夜まで営業していたのを、昼11時からのランチ営業とテークアウト、そして早めのディナー2組までとし、8時閉店というシフト変更から2カ月。ランチから閑古鳥で、夕方までにテークアウトの注文が2つくらい。多い時は1日20~30人来ていただき、20万円くらいあった売り上げは2万円以下に。90%ダウン、家賃の減免も3度お願いにいって3度とも聞き入れられず、赤字、赤字の毎日です。

 それでも、まだ食べることができているだけマシだと思う。アルバイトしてもらっているお笑い芸人や俳優のタマゴ、ダンサーたちは本業での収入10万円くらいと、お店でのアルバイト5万~6万円で毎月やりくりしていたところ、2つともなくなってしまい、収入ゼロに。食べるため怪しい日雇いにも手を出して、真っ暗な地下道に荷物を運び入れたりしている。このときは怖くて、何を運んでいるのかとか、聞けなかったそうです。

 そうやって稼いだ1万円で、彼は1週間、食いつないでいます。ボクも駆け出しの頃、ポケットの財布を開いてはため息をつき、不安でいっぱいでした。バイト代が入るのが来週の月曜だから、それまで1日1000円で頑張ろう。そんな計算をいつもしていた。当時はおごってくれる先輩がいたり、希望も同じくらい胸にありましたけど、今の彼らにはそれもない。本当にごめんしか言えないのが悔しくて、閉店後、お店の弁当を車で持っていくんです。すると、こう言ってくれるんです。

「ありがとうございます。石本さんこそ頑張ってくださいね。何も力になれず、すみません」って。また涙腺が崩壊しそうです。 =つづく

(構成=長昭彦/日刊ゲンダイ) 

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇