民放はマネできない? NHK「テレワークドラマ」深い楽しみ
果敢な取り組みに、賛辞を送った視聴者も多かったようだ。5月4、5、8日に放送されたNHKの新作ドラマの話。そのまんま「今だから、新作ドラマ作ってみました」と名付けられたシリーズで、1話完結の30分ドラマを3本放送した。
4日は満島真之介(30)と前田亜季(34)出演の「心はホノルル、彼にはピーナツバター」。5日は小日向文世(66)と竹下景子(66)の「さよならMyWay!!!」。そして8日は柴咲コウ(38)、ムロツヨシ(44)、高橋一生(39)と、2017年放送の大河ドラマ「女城主 直虎」の出演メンバー再集結の「転・コウ・生」が放送された。
この「今だから--」シリーズ、打ち合わせやリハーサル、本番収録も、直接会わずに作られた、前代未聞の“テレワークドラマ”。「コロナ禍の中でも停滞するのではなく、前進する」という、制作サイドの強い決意が現れた作品だ。
「携帯カメラと小さなマイク、そして三脚だけで撮影されたドラマがNHKで放送される時代になるとは……業界関係者としては驚きしかありません。でもその一方で、われわれにはまだまだできることがある、意気消沈している場合じゃないと意欲が湧き上がったことは確かです」(ドラマ制作会社スタッフ)