著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

安西マリア「愛の逃避行」を追ってマスコミはカーチェイス

公開日: 更新日:

 親交のあった東映俳優・安藤昇を思い出した。安藤氏も渋谷の「安藤組」を率いた元ヤクザの親分だ。お酒を飲みながら目の話を聞いたことがある。

「ヤクザの世界は目が最初の武器。最初に睨みつけて相手を威圧するかどうかで勝負は決まってしまう」と言っていたのを。T氏の目を見て思い出した。

 T社長は野太い声で安西を「許さん」とほえた。社長の話が独り歩きすれば、安西は非難の矢面。客観的に見ても失踪は芸能界のご法度だが、突如、安西の母親が「娘は社長から暴行、強要を受けた」と提訴してきた。急転直下、「愛の逃避行」は「恐喝事件」の展開になった。

 メディアにも緊張が走る。安西出廷の日の東京地裁前は大混乱となった。法廷終了後の安西を追うメディアの車がズラリとスタンバイ。待たせていた安西の車が走り出すと、その後をメディアの車が続いた。

 映画のワンシーンのような光景だった。3番目ぐらいまでがベストポジションだが、こればかりはドライバーの腕で、私は5番目だった。先頭につけたのは、混乱する現場では絶対的な強さを発揮する梨元勝リポーターの車だった。「やられた」と思っていたが、皮肉なことに先頭だったことで悲劇が起きた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出