江利チエミさんと大原麗子さん…つらすぎる女優の孤独死
芸能界でも想定外のことが起きる。女優の孤独死もそのひとつ。最初に女優の孤独死に触れたのは江利チエミさんだった。美空ひばり、雪村いづみと「三人娘」と呼ばれ人気を博した江利さん。ちなみに、「3人組が売れる」という芸能界の定説ができるきっかけとなったといわれている。
後にキャンディーズ、山口百恵らの「中3トリオ」。ジャニーズでも“たのきんトリオ”“シブがき隊”“少年隊”といった3人組が誕生、成功している。
江利さんは歌手だけでなく女優としても活躍していた。特にドラマ化された「サザエさん」は、いまだに語り継がれる代表作である。
テレビで見ていた人を取材する最初で最後になったのが孤独死だったとは。
1982年、高輪の自宅マンションの寝室のベッドで亡くなっていた。45歳だった。発見したのは「連絡が取れない」と不審に思ったマネジャー。自殺説まで出るなど報道は混乱していた。
初七日も終わり報道も落ち着いた頃、千駄ケ谷にあった実家を何度となく訪ねた。ようやく取材に応じてくれた父親の話には悔しさがにじみ出ていた。