著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

赤塚不二夫編<4>たこ八郎はママレモン入りサワーを作った

公開日: 更新日:

 漫画家・赤塚不二夫家の愛猫・菊千代が縁で気が付けば「赤塚ファミリー」の一員になっていた。漫画以上にギャグな赤塚家の日常を紹介する。

 先生がほぼ居座る2階の居間は和室。長いテーブルの奥が先生の定位置。そこから左右に来たもの順に座る。酒は基本的に飲みたい酒を居間の入り口横の冷蔵庫から各自、取ってくる。赤塚家の台所には近所の酒屋さんに作らせた特注のレモンサワー専用のサーバーが設置されていた。栓をひねれば自動的にサワーが出てくる優れものである。

 珍しいサワー専用サーバーの設置までにはドラマがあった。サワーがまだ珍しい飲み物だった時代。味を覚えた先生は自宅で焼酎・炭酸・レモンを用意して飲んでいた。その頃よく遊びに来ていたのがたこ八郎。ボクサーから転身した異色のコメディアンだった。パンチドランカーでテレビ出演時も酩酊状態のように支離滅裂だったが、逆にこれが人気になった。

■面白ければなんでもOKの赤塚家

 赤塚先生も可愛がり、家にもよく遊びに来ていた。“たこちゃん”と呼び赤塚家のペットのような存在だった。ある夜、「たこ、レモンサワーを作ってよ」と台所に行かせた。焼酎と炭酸、カットレモンを指示したが、たこちゃんが作ってきたレモンサワーは泡立っていて苦い……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  3. 3

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  4. 4

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  5. 5

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  1. 6

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  2. 7

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  3. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  4. 9

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  5. 10

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭