渡哲也さん気遣いの原点 若手のキムタクを「木村さん」と

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 肺炎のため10日に亡くなった俳優の渡哲也さん(享年78)。14日の石原プロによる発表から週が明けても、故人を悼む関係者からのコメントがやむことがない。そこで異口同音に語られるのは、渡さんの誠実で紳士的な人柄だ。

 渡さんの「気遣い」は、石原裕次郎さんという“絶対的存在”に対してだけでなく、年齢、性別を問わず、あらゆる人に向けられていた。それはマスコミ関係者も例外ではなかった。渡さんと親交があったベテラン週刊誌記者はこう語る。

「多くの芸能人がしがちな、マスコミに対して、横柄だったり、ぞんざいだったりする態度は一度も見たことがありません。ドラマのロケに同行した若い記者にも『こっちへ来て、弁当食べてください』とか、丁寧に話しかけていました」

 あるテレビ番組で、まだ若手だった木村拓哉(47)と対談したことがあった。

「その時も渡さんは、ジッと相手の目を見て、終始『木村さん』と呼びかけていました。キムタクのほうが恐縮していたのが印象的でした」(前出の記者)

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