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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

マンションの隣の部屋で…木村一八をのぞき穴から張り込み

公開日: 更新日:

 ライバル誌と張り込み現場でかち合うことがある。お互い同じ情報を基に動けば衝突も仕方ないが、張り込み方法を巡り揉めることもあった。

 ターゲットは女優・Kと作曲家・Sの不倫現場だった。青山骨董通りにあったKの自宅マンションを張り込んだ。割と車は多い通り。

 我々は道路を挟んだマンションの向かい側から隠し撮りする作戦だった。張り込み3日目ぐらいだった。ライバル誌の車が張り付いた。それも彼らはマンションの真ん前に付けた。至近距離から狙うものと思われた。

 反対側にいる我々にとって、マンションの前に車を付けられれば視界を遮られる。「これでは撮れない」と止める間もなく、カメラマンは抗議に行ってしまった。慌てて追いかけたが、すでに口論は始まっていた。

「邪魔だから玄関前をどけ」と言えば「我々がどこで撮ろうと自由。指図は受けない」。

 売り言葉に買い言葉。収拾がつかない。カメラマンは結構、気の荒い人が多い。今にも殴り合いになりそうな空気だった。

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