マヂカルラブリーのM-1優勝で注目される「大宮セブン」
「M-1グランプリ2020」で優勝したマヂカルラブリー(略してマヂラヴ)が、よしもとの地方劇場復興のキーマンになりそうだ。
マヂラブの活動拠点は吉本新喜劇や大御所芸人、今旬のネタが見られるのは大阪の「なんばグランド花月」(NGK)、東京では「ルミネtheよしもと」ではなく、埼玉の「大宮ラクーンよしもと劇場」。囲碁将棋、GAG、すゑひろがりず、タモンズ、ジェラードンの6組で構成された「大宮セブン」の一員で、閑古鳥が鳴くことも珍しくない劇場を守り続けていた。
同劇場はおよそ6年前に埼玉県初の常設劇場としてオープン。141の座席数は、458席のルミネ、固定席が858席のNGKに比べるとコンパクトだが、「キングオブコント2019」準優勝コンビのうるとらブギーズ、同ファイナリストのビスケットブラザーズ、ななまがり、M-1ファイナリストのインディアンス、ゆにばーすほか、人気芸人が多いのも特徴だ。
そんな大宮セブンから、「キングオブコント」常連だったGAGが4年連続ファイナリストに進出。また、狂言風表現と“和風変換”が特徴的な、すゑひろがりずが昨年末のM-1決勝進出を機に大ブレイク。開設したYouTubeチャンネル「すゑひろがりず局番」で「あつまれ どうぶつの森」を狂言風に紹介、「香水/瑛人 すゑひろがりず【和風変換して歌ってみた】MV再現」を公開すると再生回数140万回超えし、女性人気が急増中だ。そして、3月のマヂラヴ・野田クリスタルの「R-1ぐらんぷり2020」優勝と、マヂラブコンビでのM-1優勝が続いたのだ。