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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

“笑顔絶えない”佐藤栞里は「度を超えた変態性」こそが魅力

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 佐藤といえば、なんと言ってもお笑い好き。オードリーのラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)を毎週欠かさず聴く重度の「リトルトゥース」(リスナーの愛称)でもあるほど。

「有吉の壁」では、ドクターフィッシュに扮したパンサー尾形が、芸人たちの足に噛みつき爆笑をさらっていた。最後に尾形が狙いを定めたのは佐藤。普通であれば嫌がるであろう場面だが、「せっかくだから」と靴下を脱ぎ、尾形に足を差し出したのだ。

 インポッシブルのような男くさいネタにも「最高!」と爆笑し、とにかく明るい安村の哀愁漂うネタには涙ぐむ。芸人たちにとって最高の観客だ。「前は結果を残さなくちゃって自分のことばかり気にしてた」(集英社「DailyMORE」20年8月28日)と彼女は言う。

「でも今は私が空振りでも、それで共演者の方の心がなごむなら意味があると思えるし、私が笑うことしかできなくても、それで現場が明るくなるならうれしい。自分の評価よりもみんなでいい仕事ができるように頑張ろうと思うようになった。“縁の下の力持ち”なんて高望みはしないから、“縁の下のお力添え”くらいはできたらいい」(同前)と笑う。

「優しい」だとか、「感じがいい」だけでは説明のつかない佐藤栞里という存在。冒頭のエピソードを聞いたチュートリアル徳井は「ただただ変態で、変態の方向が優しさに全部向いてるだけの人」と評した。まさにその度を越えた“変態性”こそ、彼女の魅力なのだ。

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