なだぎ武さん 日本アカデミー賞助演男優賞を取りたい!

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 そのシーンを終えてはけると、共演者が「演出家の○○さんがメッチャ怒ってますよ!」と。シーンを延ばしたことに怒りまくった演出家が小道具のイスをブン投げた音だったんです。

 終演して僕ら3人で謝りにいきました。僕は芸人の性で「お客さんが笑っていればええやんか」と思いましたけど、今思えば芝居から逸脱してたなぁと。10年やってきてようやく「ストーリーから逸脱しない、芝居の中のアドリブ」がわかるようになりました。

■「シコふんじゃった。」の竹中直人を見て「すげえな!」

 今後も演じる仕事は続けたいし、できればもっと映画に出たい。死ぬまでの目標は、笑いも演技も尊敬している憧れの竹中直人さんのように、日本アカデミー賞の助演賞を取りたいです。

 笑いの人は俳優さんの賞に絡めないですよね。だから、バラエティーに出ていた竹中さんが俳優さんの賞を取ることはありえないだろうと思ってましたから、「シコふんじゃった。」(1992年)で最優秀助演男優賞を取られたのを見た時、「ウワッ、すげえな!」と驚いたし、感動したんです。笑いをやってきた人でも取れるんだ、と。なので、僕には、笑いをやってる人に影響を与えられたらいいなという夢があります。

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