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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

3月に死去したポンタさんはロフト立ち退きに猛反対した

公開日: 更新日:

 日本ミュージック界のレジェンドが、この世を去ってから1カ月が経過しようとしている。ドラマーの村上“ポンタ”秀一さんが3月9日に死去した。70歳だった。2月8日に自宅で倒れ、入院先の都内の病院で意識が戻らないままの旅立ちだった。それまで変わった様子もなく、元気だったというのに……。抜群のテクニック。多彩にしてダイナミックなパフォーマンス。個人的には<重厚なドラミング>が特徴だったと思っている。1970年半ば以降、ロフトでもライブを何度もやってくれた。合掌――。

 出会った頃は、いわゆるフツーのカッコだったし、髪の毛もチャパツじゃなかった。売れてからは随分とオシャレになったし、ド派手なシャツなど好んで着るようになった。ドラムは、あくまでリズム隊として<後方からバンドを支える>という役割を担っている。

 ポンタさんなりに「ドラマーのステータスを上げたい」という意識があったんじゃないかな。

 ジャンルを選ばない人だった。アイドル歌謡からJポップ、シティ・ポップ、ジャズにフュージョンなど、叩いた曲は1万4000曲以上といわれている。キャンディーズ、ピンク・レディー、井上陽水、郷ひろみ山下達郎松田聖子、角松敏生、中森明菜沢田研二矢沢永吉、ドリカム……今でも著名ミュージシャンのスタジオ、ライブの音源でポンタさんのドラムを聴くことができる。

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