鈴木亮平「レンアイ漫画家」はドラマ化に不向きだった?
ラブコメ枠のドラマは、「ヒロインに自分の思いを乗せられるか(共感できるか?)」というポイントと、「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)の佐藤健(32)や「この恋あたためますか?」(TBS系)の中村倫也(34)のようなイケメン俳優を”眼福”として眺める楽しみ方がある。しかし、ドラマの前提となる設定や描写にツッコミどころがあるとそのポイントに集中を絞ることができず、気が散り没入感を失ってしまう。
ストーリーは、恋を知らない天才少女漫画家が、高額な報酬を支払うことを条件に漫画のネタになるように、アラサー女子に疑似恋愛をさせるというもの。これは漫画だと成立するのかもしれないが、ドラマというリアルに近い媒体になると急に”荒唐無稽に思えてしまう”という良い例になってしまったようにも感じる。
一見あり得ない設定は”夢”や”ときめき”を与えることにつながるが、「なぜそのような状況になっているのか腑に落ちない」とか「登場人物がなぜそのような性格になっているのかが見えなさすぎて、いまいち気持ちが入れられない」などのデメリットにも転じやすい。