DASH村で再びコメ作り始めた「5人→3人」新生TOKIOの多難
「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)で、新生「TOKIO」がDASH村コメ作りを再開した。東日本大震災の原発事故で避難を強いられて以来10年ぶりである。ただ、DASH村のある浪江町津島地区はいまだ帰還困難区域に指定されているため、田んぼは5キロほど離れた葛尾村で開墾している。もともと耕作地だが、除染作業で土がはぎ取られて荒れ地になってしまったため、一から耕し直さなければならない。
城島茂が重機を操り、国分太一、松岡昌宏が堆肥を完熟させて、田んぼ作りは着々と進んでいたのだが、困ったことに、3度目の新型コロナウイルス緊急事態宣言で、田植えに行けなくなってしまった。どうするのだろう。9日の放送で報告があるらしい。
TOKIOには、どうしてもDASH村を蘇らせなくてはならないという思いがある。日本地図にDASHの地名を載せたいというお遊びで始まった企画だが、地元の人たちに助けてもらっているうちに、この土地の複雑な過去を知ったからだ。
「この一帯は、戦前・戦中に満州や内蒙古に開拓団として送り込まれ、敗戦とともに帰国した人たちにあてがわれた土地なんです。当時は岩だらけ、原生林ばかりで、とても作物を作れるようなところではありませんでした。開拓後も食べるだけで精いっぱいの暮らしが続き、原発が誘致されてやっと現金収入の道ができたのですが、今度はその事故で住めなくなってしまった。まさに国策に翻弄され、塗炭の苦しみをなめてきた人たちの中にDASH村はあるのです。番組の中で、TOKIOに農作業から暮らしの知恵までを教えた三瓶明雄さんも入植者のひとりで、その功績で毎日農業記録賞を受賞しています」(地元自治体関係者)