マフィアの家族となった韓国系イタリア人が巨悪をぶっ潰す
■ヒロインはカメレオン女優の異名を持つチョン・ヨビン
ヴィンチェンツォ・カサノを演じるのは、2016年に韓国で最高視聴率46.1%を記録した大ヒットドラマ「太陽の末裔」に主演したソン・ジュンギ(35)。
ヴィンチェンツォは、韓国に戻っても何かにつけイタリア育ちを鼻にかけ、クムガ・プラザにあるイタリア料理店シェフを「バジルとチーズの間にソーシャル・ディスタンスがある」「トマトは自主隔離中か?」などと新型コロナ対策に引っかけてバカにする皮肉屋だ。
一方、イタリア製スーツにこだわるキザ男ながら、格闘はめっぽう強く、洋服仕立て用メジャーや針金ハンガー、テーブルクロスなど手近な物を武器に、バベルの手下どもを一撃のもとに殲滅する。そのスピーディーなアクションシーンは、さすが兵役で鍛えただけあって見応え抜群だ。
そして、「イタリアだったらお前はぶどう園の肥料にしてやる」「悪魔を追い出すのは悪魔」「泥棒に名誉などない」など、ここぞという時の決めゼリフもイタリア語。ソン・ジュンギが言うとイヤミに感じないから、二枚目は徳だ。