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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

ユン・ヨジョンの私生活は韓流ドラマよりもドラマチック

公開日: 更新日:

 韓国映画「パラサイト」が米アカデミー賞を席巻してから1年。今年は韓国人女優のユン・ヨジョン(73)が「ミナリ」で助演女優賞を獲得した。受賞コメントではウイットに富んだスピーチを披露し、会場を沸かせた。「ミナリ」は米映画だが、監督も主演俳優も韓国系アメリカ人。韓国人にしてみれば自国の映画と変わりなく、彼女の受賞は大きく報じられている。

 もっとも今でこそユン・ヨジョンは韓国で愛され、“CMの女王”といえるほどの人気を誇るが、その女優人生は順風満帆ではなかった。

 芸能活動を開始したのは1960年代。独特なハスキーボイスで、いわゆる美人女優と一線を画したキャラクターは「女優になるのは難しい」といわれた。

 だが、巨匠キム・ギヨン監督の目に留まり、スクリーンデビューを果たす。そこから人気女優となるも、1970年代に歌手のチョ・ヨンナムと結婚するとアッサリと仕事をやめ、米国に移住。2人の息子にも恵まれたが、幸せは束の間だった。チョ・ヨンナムの不倫で結婚生活は破綻し、ユン・ヨジョンは息子たちを連れて韓国に帰国する。

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