マフィアの家族となった韓国系イタリア人が巨悪をぶっ潰す
ヒロインで、のちにヴィンチェンツォのバディとなる大手弁護士事務所の敏腕弁護士ホン・チャヨンを、ミステリアスな雰囲気や独特のオーラでどんな役柄もマルチにこなし、カメレオン女優の異名を持つチョン・ヨビン(31)が演じる。
韓国の連続ドラマは最初の数回は「かったるい」という“通説”を覆し、初回から手に汗握る展開というのもうれしい。韓国生まれのヴィンチェンツォがなぜ、イタリアでマフィアの家族となったのかという出生の秘密の一端も明かされる。
韓国のエンターテインメント企業「CJENM」が運営するテレビチャンネル「tvN」が製作費200億ウォン(約20億円)をかけた大作で、「王になった男」「カネの花~愛を閉ざした男~」の女性監督キム・ヒウォンがプロデュースとメインの演出を務め、脚本は「キム課長とソ理事」「神のクイズ」などのパク・ジェボム。
Netflixで、日本でも「今日の総合第1位」が続いているほか、第16話以降のNetflix配信日には世界ランキングで4位を記録したという。ちなみに「ヴィンチェンツォ」は、「勝利」を意味するラテン語由来のイタリア男性名だ。
▽高橋恵市(フリーライター)山口県出身。大学卒業後、出版社勤務を経てライターに。グルメ紹介や企業広報、テレビ番組批評など幅広く手がける。ペンネームで小説も出版している。