コロナ対策で一番緩んでいるのがお笑いバラエティー番組

公開日: 更新日:

■BPOには苦情が…

 BPO(放送倫理・番組向上機構)にも、「マスクもせず大声で騒いでいる。世の中、気が緩んでいるのではないかと言われているが、一番緩んでいるのはテレビ業界」「今の世の中の状況にまったくそぐわない番組。大変不快。視聴者にも集まってもいいと思わせてしまう」といった苦情が寄せられている。

 出演者たちは頻繁にPCR検査を受けているのだろうが、直後に感染してそのまま収録ということだってあるだろう。1人でも陽性者がいたら、たちまちクラスターだ。去年春に緊急事態宣言が出た時は、テレビ局も出演者も緊張して、マスク着用はもちろん、番組収録まで中止にしたのに、このノーズロはどういうことなのか。

「お笑いのキレ芸、変顔芸は、マスクしてたらできないですからねえ。トークもアクリル板越しはテンポは悪いし、動きが少なくて映像として面白くない。1年前は、番組から感染者が出るとヒンシュクを買いましたが、いまは“うつっちゃいましたぁ”は一種のネタですからねえ。視聴者やスポンサーからクレームがこないなら、やっちゃえってなもんですよ」(アシスタントディレクター)

 せめて緊急事態宣言が出ている間くらいは、ポーズだけでもいいから自粛してはいかがか。

(コラムニスト・海原かみな)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人

  2. 2

    《古いタイプの指導者》はア然ボー然…大谷の恩師による「甲子園塾」講義の中身

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  5. 5

    山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も

  1. 6

    目黒蓮をCMに再起用したコーセーにSnow Manファン大暴走 佐久間大介も別問題でファンに苦言

  2. 7

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    麻生太郎「3頭体制」崩壊でいきなり窮地…自民党総裁選でキングメーカーとしても機能せず

  5. 10

    元プロが関わる「チンピラまがい」の関西ボーイズチーム出身者にスカウト要警戒《教育できそうにない》