北野武・黒沢清両監督に刺激されメラメラと…「映画が撮りたい! だれかお金出してくれ!」
池袋で映画を見た帰り道、もうサハラ砂漠でも3昼夜歩き続けているように心がカラカラに乾き、それを映画というほとばしる水で潤したい!! と体の奥から叫んでいる自分に気づいたのです。
ストーリーも中野までの帰り道で考えました。「親を親とも思わない」「子を子とも思わない」――そんな事件の絶えない現代ですが、それでもたとえ乳飲み子の頃、犬猫のように捨てられようが、やはり自分を産んでくれた母親はこの世でたった一人と憎めない人間がいます、それが幼い自分より女として男を選んだとしても……悔しいけれども憎み切れない……。そんな境遇の男に、実の母親だと名乗り出て許しを請い、詐欺をはたらく老女(といっても主役は60歳くらいかなあ?)の一見救いのない物語なのです。
ま、考え方によれば子供や孫をかたり、「オレオレ」とお年寄りをだます犯罪の逆バージョンと思ってくださってもいいんですけど……。
もちろん、すべてがそんなドロドロの人間模様ではなくて、だます側にもそこまで歩いてきた人生があり……だまされる側にも時には詐欺とわかっていてだまされる理由があって……というか、どーせお金が集まんないだろうから、その理由のタネ明かししちゃうと、だまされる男は社会で成功しているけど、実はバレてないけど、自分を捨てたことを恨んで実の母親と偶然会った際、殺害してしまっているんだよねェ(殺意はなかったのに)、その罪滅ぼしということでさあ……。
あ、じゃ、お金いいからだれかこれを映画にしてくださ~い!! そして通行人でいいから出演させてー!! って丸く戻り過ぎてるー!! (つづく)