永野芽郁、稲森いずみ…コロナ感染が相次ぐドラマ制作の現場と課題
ドラマ出演中の俳優に新型コロナウイルス感染者が増えている。「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)の永野芽郁(21)、「#家族募集します」(TBS系)の仲野太賀(28)、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系)に出演中の稲森いずみ(49)と馬場徹(33)……。稲森と馬場は作中で公安刑事として重要な役柄を演じているが、現時点では撮影は状況を見ながら行っていくと発表されている。
今期ドラマは特に出演者の感染により、放送に影響を及ぼす事例が多発している。出演者がマスクを着用しているテレビ番組は少数派で、特にドラマはマスクどころかアクリル板すらも存在しない。コロナ禍前のままの撮影が行われており、ドラマを見ていて「こんなに近づいて撮影しているけど万が一この中にコロナ感染者がいたら……」と必要以上にハラハラすることも少なくない。
■危機感薄れつつあるテレビの感染対策
まず、大前提として、いくらフィクションであるとしてもドラマは私たちの日常の延長上にあるものを投影している。もちろんドラマくらいはコロナを忘れさせてくれるものであって欲しい、という気持ちも視聴者にはあるかもしれないが、デルタ株やラムダ株などの感染力の高い変異株が登場している今、PCR検査のみに依存して行われる現在のドラマ撮影環境ではどうしても限界がある。