売れている俺の新刊本には超レア!な大きなミスがあるから探してね
それは、初版(アレ? 予約してくれた人)に付く特典の缶バッジなのだ。缶バッジは20代中頃の顔がデザインされているのですが、その世間知らずを絵に描いたような若者顔ときたら、もう穴があったら缶バッジを穴に放り込んで上から土をかけてコンクリートで固めたいくらいの恥ずかしさなのです。
そして、もう一つ、これはあえてそーしたというより偶然が重なったことにより生まれた特典が初版のみに存在するのだ。本を出版するに当たり、原稿を集めたり装丁を決めたりなどのこまごました作業があるのですが、そのすべてを終えるとゲラという、いよいよこれで出版しますよ、最後のチェックをお願いします!! というものが手元に届きます。
今回、250ページを超えるゲラのチェックをしている時に俺は重大なことに気付いたのです。実は、こんなことが起こりうるのか? というまったく同じ企画(要するに、同じ原稿)が重複して本の中にあるのです。
さて、それに気付いた俺はどーしたか? 普通なら編集者に伝えるのが当然の流れですが、あえてそれを俺は見なかったことにしたのでした。