鈴木慶一さんは90年代から映画音楽を…北野武監督映「座頭市」で高評価を受けた
日本語ロックの先駆者である鈴木慶一さんは1975年に「ムーンライダーズ」を結成。ロフトに何度も出演してくれた。新宿ロフトのオープン3日目(76年10月)は「鈴木慶一&ムーンライダーズ」「南佳孝&ハーバーライツ」「桑名正博&ゴーストタウンピープル」がステージに立った。新進気鋭の3バンドを同日ブッキング。「凄いメンツ!」と自画自賛させてほしい。柔軟な頭と多彩な才能の持ち主である慶一さんは、ゲーム音楽や映画音楽の世界でも一流だった。さすがだ!
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平野 89年に任天堂がゲーム「MOTHER」を発売。コピーライター糸井重里さんのプロデュースだった。
「CMの仕事もやっていましたが、音楽はテレビから無料で流れてくるもの。ゲームも音楽が勝手に聞こえてくる。自動的に流れる音がゆえに手間を掛けて意味付けをしたかったから、一生懸命にやりましたよ」
平野 サラサラッと作ったんじゃなくて。