「殿 襲われる」のニュースを聞いて俺が思い出したこと
「ウ~ム、それは大変なことです。ボクにできることなら協力は惜しみませんが……とりあえずあなたもボクといるところを見られるとマズイことになるのではありませんか、よかったら人けの少ないお店にでも入ってジックリとお話を聞かせてもらえないでしょうか」とできる限りの冷静さを装って、一緒にスタジオを遠ざかったのであった……。
だって、そーするしかないでしょう!! もし「何言ってんの、あんた!! 病院に行った方がいいんじゃねーの!!」なんて俺が言って、突然逆上され、そこにたまたま殿でも出てきたりしたらとんでもない暴挙に出ないとも限らないでしょう……。
で、スタッフも一緒に静かな居酒屋の片隅で話を聞いたのだ。詳しいことはもう昔のことなので細かくは覚えていないが、悪の組織が地球征服を狙っているという内容の話をこれがまた理路整然とCIAやKGBの動きまで交えて感心させられるくらいにしゃべるのだった。
もし「それを救えるのはたけしさんとダンカンさんの2人しかいないんです!!」の結論がなければ、信じ込んでしまうくらいの専門的な語りであったのです……。