ウクレレ漫談・牧伸二師匠「あ~やんなっちゃった~」誕生秘話
20年以上も前、ウクレレ漫談でおなじみだった牧伸二師匠に、「あ~やんなっちゃった~」誕生秘話を伺ったことがあります。
ギャグやフレーズというのは私の知る限り偶然やアドリブでできることが多いようです。たとえば「昭和の爆笑王」といわれた先代の林家三平師匠の「どうもすいません」はスケジュールが忙しすぎて生放送にしばしば遅れ、その時にカメラに向かって「(遅れて)どうもすいません」と謝っていらしたのがいつのまにか「三平の代名詞」になったそう。吉本新喜劇のチャーリー浜さんの「ごめんクサイ」も、「ごめんください」というところをかんで言ってしまったのが大ウケし、そのままギャグになりました。
吉本新喜劇の桑原和男さんの「ごめんください、どちらさまですか、桑原の和ちゃんです。お入りください、ありがとう」とひとりで全部言ってしまうフレーズは「ごめんください」と言ったところで本来なら「は~い、どちらさまですか?」と出て来るはずだった役者さんの出トチリで、セリフが返ってこないのでとっさのアドリブでひとりで処理されたことが大ウケして桑原さんの代表的なギャグになりました。